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執筆者の写真Satoshi Hamaguchi

新入りスタッフ猫さん

更新日:2023年5月12日


先日加わった新入り猫さん

ある地域で地域猫のお世話をされている方が避妊手術をするためにお連れになりました。

来院時に、異常な呼吸状態でしたので検査した結果横隔膜ヘルニアでした。横隔膜は肺とおなかを区切るための重要な膜です。この膜が破れると呼吸がしにくくなります。場合によっては呼吸ができなく死んでしまいます。幸い死に至ることはなく生活できていたのですが、胃、腸、肝臓が胸腔のほうに入り込んでいました。そうなると余計に肺がつぶされて呼吸がしにくくなります。

今まで生きてこれたので何もしないで生きられる可能性はあるのですが、地域猫として生きるには避妊手術は必須です。横隔膜ヘルニアの手術をせずこのまま妊娠すると余計に呼吸困難になって死んでしまうかもしれません。

お世話されている方と相談して費用はかかるけどヘルニアの手術と避妊手術を行うことにしました。

横隔膜ヘルニアの手術ですが、通常おなかを切った時点で呼吸が止まってしまいます。手術中は必ず人工呼吸器が必要です。

無事に胃、腸、肝臓を腹腔に戻し横隔膜の破れたところも整復して無事に手術を終えました。

手術後は今までしぼんでいた肺が急に膨らむようになり、そのために合併症が起こることも多いのですが、術後は I.C.Uで管理し無事にすべてを終えることができました。

しかし長い間胃が胸腔に入り込んで食道が折れ曲がっていたからなのか巨大食道症があることが術後にわかり、家庭の猫ならば管理できますが地域猫としてはつらいものがあると判断しました。

そこで、お世話されている方とご相談の上でニャンコプラスにて引き取りお世話をすることにしました。


手術費用はお世話されている方のご理解もあり、全費用の約1/3をご負担いただきました。残りの約1/3を病院で負担、残り約1/3が宙に浮いてしまったのですがよろしければみな様のご援助があると助かります。

ニャンコプラスの受付に援助していただくための箱を用意します。

ご援助は7万円を超えた時点で終了とさせていただきます。

誠に勝手ですがご協力のほどお願いいたします。


※4月26日、予定額に達しましたので終了致しました。

ご協力ありがとうございました。


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